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最近、聖書の通読をはじめました。私は過去に10年以上、教会に通っていたのですが、所属していた教会が、「聖書は一語一句神さまの言葉。間違っていることは一つもない。」という立場をとっていました。
でもそれは、「この聖書箇所はどうなんだろう・・」とか、「とてもじゃないけど信じられない・・」という自分と折り合いをつけることがとても難しくなってしまいました。教会から離れた大きな理由のひとつだったと思います。
今わたしがしているカードリーディング(カードを通してのメッセージを受け取る)というのは、「カードに描かれている象徴」が何を意味しているか、何をそこから学べるかと読み取ることです。
カードと同じように聖書も、難しかったり理解に苦しむ記述も書かれているけれど、聖書に書かれていることを「象徴」として何を学べるかという視点で考えるなら、きっと自分自身の成長に繋がると思いました。
ニュートラルな立場で、叡智の探求者として、世界一読まれている聖書に書かれていることの中から、
心が癒されることや、物事をどう考えたら幸せに生きられるのか、という気付きのようなものシェアできたらいいなと思って、通読している中で心に残ったことを書き記していきたいと思います。
今日読んだ箇所は、創世記の前半部分です。
そこには
・神さまが自分の形に似せて人間を造ろうとされたということ、
・「いのちの木」と「良心の木」をエデンの園に置かれて良心の木を絶対に食べてはならないと言われたこと
・蛇にそそのかれて「良心の木」を食べたら、自分たち(アダムとエバ)が裸だと気づいて恥ずかしくなったこと
・神さまが蛇をのろって一生はい回るようにされたこと、女に生みの苦しみと男に支配されるように言われたこと、男には一生働くようにと言われたこと
・いのちの木を食べて永遠に生きないようにとエデンの園から追放したこと
が書かれていました。
ここでの私のモヤモヤは、神さまが蛇をのろうとか、産みの苦しみを与えるとか・・神さまというのはそんな人間みたいな性質を持っているのかということです。これを一語一句信じよというのは、私には難しいけれど、
・どういう理解をしたら受け取りやすくなるか?
・この物語が何を伝えようとしているのか?
ということにフォーカスして読んでみたいなと思いました。
どういう理解をしたら受け取りやすくなるのか、というところでは、
当時の人々に「なぜ苦しみや労働があるのか」を説明するための神話的表現、「人が選んだからこそ、この世界には苦しみも労働もある」という人生の現実を物語化したものと思うと、理解できます。
また、人間の目線から「神さまがこうした」と描かれているのであって、神そのものの姿をそのまま表現しているわけではないという風にも思います。だから「神が人間みたい」というより、「人間が神を自分に近づけて理解しようとした」とも読めると思いました。
そしてここまでの聖書箇所から何が学べるのかということを考えてみると、
良心の木を置いたのは、人に「自由に選べる」という可能性を与えた神さまの象徴だという風に感じました。
なぜこの世に、戦争や飢餓があるのだろう、もし神さまがいるのなら、戦争や飢餓をそのままにしておくなんておかしい、そんな風に考えたことがあるでしょうか。私はありました。
でもそれは、自由意志があるからこその結果であると考えると説明ができます。
戦争や飢餓があるのは、戦いや、自分だけが欲しいものを得るという選択を積み重ねてきた結果であるからです。
私たちの個人的な出来事にもこの法則はあてはまりますが、戦争や飢餓と同様に、必ずしも今起こっている辛い出来事が、「自分だけの選択の結果」ということではありません。
私自身もガンになったことがありますが、例えば病気で苦しんでいる方が、「体に悪い生活をしたから」という選択の結果だ、と捉えるのは間違っています。
「人は自由に選ぶ存在であり、その選択には責任や結果が伴う」という、自由意志があるのだということ、その自由意志をどう使っていくかということが未来を変えていきます。
戦争や飢餓と同様に、今起こっている辛い出来事も、人々の自由意志の結果であるのなら、
その状況において、今自分に何ができるのかを考えて、選択していくこと、例えば身近な困っている人に手を差し伸べる、そういった人々が増えると飢餓がなくなっていくように、
今できる一歩を、今一生懸命にがんばっているあなたに、必ず光は差し込んできます。
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お読みいただきありがとうございました!
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