こんにちは。如月ゆうです。
今日は22枚の大アルカナカードの中の、12番の番号が振られている吊るされた男について。
以前も書いているのですが、うまくいかないときに、自分を押し通し頑なになり、なんとかしようとすることは何にもならない、ということも教えられるカードです。
現状を受け入れ、努力することでいずれ報われるよということが表されていたり、
人のために自分を犠牲にしていたことがあったのなら感謝の気持ちや評価を受け取れる、ということもあります。
この吊るされた男のカードは、すごく矛盾を感じるカードなんですね。例えば、普通は、このように吊るされていたらものすごく苦しいはずなのに、苦しそうではない、ということだったり、
身動きが取れない状態なのに、後光が差しているような状態であるということだったり。
こうした方がいい、と明らかに思えることが、そうとも限らないよ、というような気づきがある、ということもあります。
例えば、行動を起こしたい!と思っている時こそ待つべき時だったり、
こうしたい!という強い願望がある時こそ、手放してみることであったり。
望みと正反対の動きをすることによって、探し求めているものは見つかるということを教えてくれるカードでもあります。
さて、逆位置で出た場合なのですが、よく言われるのが、努力の方向性が違うとか、報われないとか、努力を放棄するとか、人のために行っていた努力が報われない、という状況を示すことが多いです。
逆位置で出た場合のエピソードとして、先日お仕事の相談を受けたAさんのお話をしたいと思います。
Aさんは、デザイン関係のお仕事で起業されていて、口コミの評価がほしかった、んですね。
Aさんは熱心に丁寧に仕事をされていました。Aさんは、口コミの評価が確かに欲しかったんですけれど、そのうち集まるだろうと考えていたようなんです。
でも、一緒にお仕事をしているパートナーさんに、口コミを増やして売上に繋げていこうとアドバイスされたようなんですね。
Aさんは、あまり口コミを積極的にもらうことに、本当は前向きになれなかったんです。
なんだか、自分がしたことに、お返しをくださいといっているような気がしてしまって、
自然にでるお礼の言葉、お礼の好意としての口コミがあることが、Aさんにとっては一番嬉しいことだったんですね。
でも、アドバイスを受けて、ご自身でもやはり口コミが増えたほうがよいというのは感じていたから、納品の時に、口コミ評価してほしいというようなお願いをしたそうなんです。
でも、思うように口コミは増えるわけでもなかった。
そんな話が、お仕事の鑑定をさせていただいたときにでてきました。その時に出てきたカードがつるされた男の逆。
自分の努力が報われない、とも読めますが、
無理に自分の気持ちに沿わない行動をしなくても良い、そんなメッセージに読めました。
今は静かに待っていたい、努力が報われることを信じて。それができなくなっている、その想いをかえようとしているけど、なんだか違和感を感じている、だから逆位置。
そんな風に感じました。
そんな時は。まずは自分の違和感の理由がわからなくても、違和感に向き合ったらよいのかなと思います。
違和感の理由がわかってきたり、違和感が解消してきたときが、進む時、ですね。
素敵な未来は今日の積み重ねから。
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参考文献:井上教子 タロット解釈実践事典 2000年8月
ジョアン・バニング ラーニング・ザ・タロット 2007年8月
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