22枚の大アルカナカードで16番の番号が振られているのは塔です。
塔の読み方は、日本語でとう、英語でTHE TOWER(ザ・タワー)です。
悪魔の次のカードで、こちらも出てくるとびっくりしてしまうでしょうか。
背景が黒いことから、試練を表すということもそうですし、警告のカードでもありますが、
塔のカードが好き、何か起こるかワクワクする、という方も
特にタロットに精通されている方の中にはいらっしゃるのですよ。
カードには、雷が直撃して建物から人が転落する様子が描かれています。
雷が人の手で起こるものではなく不可抗力であることが示されています。
聖書のバベルの塔のエピソードには、古代バビロニアの人々が町を作り、
神様のように自分たちもなろうとし、天に届くような塔を建設しようとします。
神はそんな人の姿をみて、それ以上のことをしないようにと、彼らが使用していた共通の言語を乱し、
それによって塔の建設ができなくなり全世界に散り散りになったという記述があります。
もし、神が人のしようとしていることを止めなかったらどうなっていたでしょうか。
不完全な人間が本当に神のようになったら・・・
あるいは、不完全な人間が高い高い塔を作ったら・・・
それこそ神が言葉を乱した以上の、それこそ絵柄に書かれているような恐ろしいことが起こるのではないでしょうか。
一時的に何か試練に感じるようなことや、予想外のことが起こるかもしれない、
でもそうなってよかったと後に思えるような状況になることが暗示されているのです。
必ずしも、目に見える形で何かがガラッと変わるとは限りません。
実際に衝撃的な出来事があったり、現状が変わるということもありますが、
良い意味では発見や閃きがあることでもでたりしますし、
これまでの自分の考え方を変える等、内面に衝撃があることを表したりもします。
正位置ででると、ショッキングなできごと、急変、衝撃等、
逆位置ででると、崩壊までには至らないということもあったり、再建が課題であるということもあったり、
あるいは正位置の意味合いが強まるとリーディングする場合もあります。
このカードが最終結果等の未来を表す位置にでたら、現状を振り返り自ら変えていこうとすることや、
隠者のカードのように内省し自分を見つめることが大切となってきます。
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