続いては、カップの4です。
カップ3の楽しそうにしていた絵柄とは打って変わって、なんだか元気のない表情。
腕組をして考え事をしている様子が描かれています。
カップは目の前に3つありますが、喜んでいない。
カップの3のような楽しみを感じられないということも示されていて、
感情が鈍感になっているような状態です。
しかも、雲から出る手(創造主)が差し出している4つ目のカップにさえも見向きもしない状態です。
自分が何に喜べるのか、嬉しいのかわからなくなっている、そんな状態であることがうかがえます。
カップ4の状態は特に困難があるわけでもないし、本人が現状をよくしようという思いも薄い状態であることがわかります。
現状に飽きている状態や、何かもっと良いものを求める気持ちがあるけど動いていない状態を表しますが、
結局のところ、自分の気持ちの持ち方次第といったところが表れています。
しかし、新鮮味にはかけるが穏やかな状態であったり、ちょっとマンネリしているかなという程度でもでてきますので、
恋愛ではよく出ることもあるカードです。
正位置ででると、喜べない、不満足感、何が喜びかわからない、より良い状態を求める、幸福感がない、倦怠期、惰性、
逆位置ででると、不摂生や不健康、動かざるを得ない、いやいや着手する、新しいものを求めて動き出すというような意味合いになります。
逆位置は、じっと座っていることをやめて動き出すことを表すことが多いですが、
やる気にみなぎって動き出すというより、そろそろ動かなきゃというような重い腰をあげるような心境が近いようです。
参考文献:井上教子 タロット解釈実践事典 2000年8月
ジョアン・バニング ラーニング・ザ・タロット 2007年8月
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