続いてのカードはソードの5です。
絵柄からもあんまり良さそうなカードじゃないなあと見て取れますね。
なんだか悪意を感じさせる、そのようなカードです。
よく見ていくと、手前にいる人物は剣を得たような様子、
負けた2人の人物は剣を置いて去って行っています。
手前にいる人物と敗者が戦ったのか、戦うまでもなかったのかはわかりませんが、
損得や利益を追求しての戦いであったり、相手を打ち負かしたい気持ちであったり、
私利私欲がうきぼりとなっているカードです。
空が薄暗く描かれていることからも、悲しみや傷が伴っていることがわかります。
このカードがでた時に気を付けてみていく必要があるのは、傷ついた側なのか、
傷つけた側なのかということです。
読み誤らないようにするためには、アドバイスカードをひくときもそうですが、
誰が主語になるのかを決めてカードをひいていくとよいです。
誰が何をしたのか、されたのかを設定して読むということですね。
あるいは、逆位置だと、傷つけられた、正位置だと傷つけたと読む場合もあります。
ソードの3も傷を受けたことを表すカードですが、
ソード5との違いは、他者による悪意が介在しているかどうかということです。
ソード3は介在しません。
正位置ででると、人を傷つける、傷つけられる、だましたりだまされる、不名誉な勝利等、
逆位置ででると、もっと裏目にでるか失うものが大きいと読んだり、先ほどお伝えしたように、傷つけられた側として読むこと、あるいは、正位置の意味合いが弱まるとして読みます。
参考文献:井上教子 タロット解釈実践事典 2000年8月
ジョアン・バニング ラーニング・ザ・タロット 2007年8月
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