いよいよ小アルカナのヌーメラルカードも最後となりました。ペンタクル10のカードです。
家族がいて、身なりも整っていて、何も不自由のない、必要なものが全部手に入っているような様子が見て取れます。
このカードは、78枚の中では、最も完成度が高い成就を表すカードです。
物質的に持っていること、到達していることを示しますので、
感情面でも満たされていることが多く、カップ9、10やペンタクル9と似たようなところもありますが、
どんな気持ちになるかということは別として、物事が完成していることを表す、そんなカードです。
ですので、どんなに満ちている状態であっても、虚しさとか、寂しさとかを感じている可能性もあるのです。
周囲のカードを見た時に、カップのカードの逆位置が多かったりすると、
感情面では満たされていないことがわかりますし、
逆位置ででる場合等も、物質的に満足できる状況にはなっているけれど気持ちは満たされていないことが示されることもあります。
そして、何か完成しているのかを見極めることも大切です。
そして10のカードですので、それ以上の実りがないことも暗に示しているのです。
正位置で出た場合、完成、安泰、成功等、
逆位置で出た場合には、経済面の警告や損失、失敗、平凡、マンネリなどを表します。
参考文献:井上教子 タロット解釈実践事典 2000年8月
ジョアン・バニング ラーニング・ザ・タロット 2007年8月
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