こんにちは。TherapyRoom* YOUの占いカウンセラー、如月ゆうです。

今日は、２２枚の大アルカナカードで１１番の番号が振られている正義についてです。

正義の読み方は、英語ではJUSTICE(ジャスティス)となります。

正義のカードは、物事の正当性や、公平さ、バランス等を表すカードです。

正しい方向へ進んでいくことや、公正な判断が下ること等を象徴するカードでもあります。

正しさを表しているというところを聞くと、女教皇や教皇と似ている感じがするでしょうか。

正義には、天秤が描かれています。天秤の片方に法律がのっているイメージで、

それと釣り合わせて判断している、そんなイメージです。

法王の場合は、秩序に基づいていることや、人の和に焦点があたっているので、穏やかさを感じさせます。

しかし、正義の場合は、情は通用しないことが表されています。

あるべき正当な状態になること、不正が通用しないので、

恋愛で言うと不倫、婚外恋愛だったりの成就を願った場合に、このカードがでると、

周囲に明らかになったり、関係が解消されたりということが起こる場合があります。

不倫、婚外恋愛が誰からみても、どんな状況を鑑みても悪である、ということではなく、

先ほどお伝えしたように、天秤にのせるものが、今の社会のシステムであった場合に、そうなるということなのですね。

人間関係でこのカードを見ると、天秤が釣り合っている、すなわち同等の感情を抱いているということから、

釣り合いのとれたパートナーシップを表すこともあります。

これは、異性の交際相手を示すこともありますし、同性のパートナーであることもあります。

ですので、先程婚外恋愛の例をあげましたが、

同じ状況のケースであっても、天秤にのっているものが「社会のシステム」ではなく「パートナー」であった場合、

ゴールイン、結婚を示す場合もあるのです。

ですので、このカードがでたらこう、ということではなく、状況や周囲のカードを吟味し、

与えられる直感を信じてリーディングすることが重要です。

正義が正位置ででると、フィフティフィフティであること、公平、バランスがとれていることを表すので、

問題が解決して落ち着くいうことであったり、評価されるということだったり、正しい結論を導けたということを意味します。

天秤から連想されることとして、自分の考えと、現在の状況が一致したと言うことを表すこともあります。

逆位置ででた場合は、不正行為を示していたり、不釣り合いとか、偏りを表すことがあります。

ですので、恋愛のリーディングで相手の立場等を表す位置に正義が逆位置ででたような場合には、

相手があいまいな状態であることや、付き合っている人以外の別の異性の存在、三角関係等を暗示することがあるので注意してみていく必要があります。

恋愛以外では、問題が解決できないため不安定であるとか、評価されないということだったり、

逆に相手におしつけていて負担をかけている状態だったりということもあります。

さて、昨日の私は正義の逆位置でした。

昨日は、まさに法的なことというと大げさですが、契約上のことで互いに譲歩し合うようなやりとりがあったことや、

上記のこととは別件で、自分が活動していく中でのモラルみたいなものを考えていた一日だったんですね。

私は、例えば鑑定で相手の気持ちを聞かれたときに、気持ちがないのに、相談者さんが傷つくから気持ちはあるよ、等と、嘘をつきたくない、という気持ちが強いんですね。

でも、相手を傷つけないでどう伝えるか、ということも大切で。

自分の良心（正しくいたい）気持ちと、自分の優しさ（相手を傷つけたくない）を天秤に乗せても、

到底釣り合わない時がある、

そんなことに改めて気づかされた一日であったと振り返りました。

こうして私の一日を振返ってみると、

「不正」ではなくお互いに譲り合って理解しあっての「譲歩」であったり、

確かに「不安定」ということではあっても、「安定」に向けて試行錯誤している段階だったりすることがわかります。

逆位置だとネガティブに解釈されがちですが、逆位置の時こそ、気づきがありますね。

素敵な未来は今日の積み重ねから。

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参考文献：井上教子　タロット解釈実践事典　2000年8月

　　　　ジョアン・バニング　ラーニング・ザ・タロット　2007年8月

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