続いてはペンタクル2のカードです。
ペンタクルのエースでもお伝えしたように、ペンタクルはお金を表すこともありますが、
それだけではありません。
目に見えること、物質を表すのがペンタクルですが、
例えば何か匂いを嗅いでカレーライスだと知るとか、
夜空を見上げて今日の月の形を知るとか、
目には見えないけれども体の肉体を通して得た感覚について示されることもあります。
ペンタクル2のカードは、絵柄からも器用にバランスをとっている様子がわかります。
このバランスのとり方は、時と場合に応じて、臨機応変にといった具合のバランスのとり方であり、
大アルカナでもバランスを表すカードは正義や節制、小アルカナでもこれからでてくるペンタクル6やソード2等いろいろありますが、
同じバランスという表現でもペンタクル2には適応力とか柔軟性というような意味合いが強くなります。
いつコインを落とすかわからないような状態であることからも、ある事柄の一時的な側面であり、
今日このカードが出た場合、明日には変化しているというような状況であることが多いカードでもあります。
良い意味では適応力があったり柔軟性がある、バランスがとれているという状態ですが、
逆位置であったり周囲のカードの出方がよくないと、
いい加減であることや、無理に人に合わせている状態であること、次々にやることがあって忙しい状態であるとかで、
それに伴って何かが裏目に出るなどの意味合いが強くなります。
正位置ででると、臨機応変、相手に合わせる、求めに応じる、気楽、適当、
逆位置ででると、ふらふらしている、不安定等を表します。
参考文献:井上教子 タロット解釈実践事典 2000年8月
ジョアン・バニング ラーニング・ザ・タロット 2007年8月
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